2019/12/11

戦争

黄色く光った光が

赤色に街を染める

青ざめた家族の顔

蒼白な顔の亡骸


緑の映えた故郷も

白い灰で覆われ

黒く炭化した柱を残すのみ

橙の代々続く家紋は消えてしまった

紫の喪章

桜色の花びらはもう

無色に染まった人々の心の景色に舞うことはないだろう






2019/10/03

押し付け

押し付けっていやだよね

例えば
時間は今しかないんだとか説教垂れる奴

今しかない時間しかないのなら
その前もそのあとのどの時間も全部同じもので
特別なものではないのでは?って

そう思わせたいこと
そうさせたいこと
に向けて
それらしいことを言う

そんな
ちょっと頭のたりない人が言う
押し付けっていやだよね

うん
気をつけよう

僕も
あなたも

2019/10/01

刮目し 聴け

刮目し
聴け

光の裏や
曲がり角の先だけに
闇があるわけではない

言葉の裏や
すれ違いの心の先にも
闇はある


2019/08/20

雑木林

雑木林

思ったほど風は心地よくなく

涼しくもない


歩いている音が

それっぽいだけ


雑木林


自分の心が

少しだけ

表れているような

気がする場所

2019/05/23

ふと 自分

ふとした時にしか
自分を心の中を整理できない状況に
笑えてくる 
なら

日々の足取りを省みて
少し
スローにしてみよう

鳥は今も
枝と枝の間を行き来しながら
歌を口ずさんでいる

ふとした時にしか
雲が動いている事実を思い出せない状況に
笑えてくる
けど

外に出られない間も空は
確かに
現実には存在している

晴れていても
雨が振り続けていても
なんの影響もないけれど

フォーカスするまで存在しないようなものが多すぎる

座って
少し考えてみよう




2019/03/27

なんというか

なんというか

こころに穴が空いているような人は
足元をみてもきっと
足元は見えていない感覚を持っているはず

最近すら振り返ることができない
焦っていないのに
落ち着いてもいない
そんな人

日差しを浴びていても
その暖かさに気づけない人

心持ち次第だよって助言に
凄く怒りを感じるような人

なんというか

この世界は
どうにもならないことばかりだけど

どうにかかなることを
どうにかする喜びも残っていることを
いつか噛み締めてほしいなって
独り言

なんといえば
分からないから

ただ

独り言







2019/03/03

普段着

普段着に飽きても

次の普段着にしたところで

普段着になってしまうなら

普段じゃない着を

普段から用意しておいた方がいいと思う

2019/01/16

フランクフルト

フランクフルトに寄せられて

夏と冬の境界線を知った

フランクフルト OK

山と海の狭間

フランクフルト Another