2014/04/25

幸せの寿命、口論の終わりに

伸びすぎて脆くなった爪

冷たい会話は手遊びを生んで

爪にひびをいれる

日々の営み

人並みの幸せは色あせて

居合わせた僕らをモノクロにする


正しい白

間違った黒


無駄に過ぎる時間

幸せには必要のない言葉を交わす

疲労感で途切れた応酬


コーヒーを口に含んだ

たいして喉がかわいているわけでもないのに


カップの音が


より無機質に響いた

弱者と強者に訪れる今日

チキンをむさぼる闇の住人

心の隙間に素手を突っ込み

引き裂くように広げる


世界は

多くの犠牲者を出したあとしか気づけない


多くを持つものは出し惜しみ

少しも持てない人々はただ

日々を健気に 幸せをあきらめ生きる


あまりにも大きな隔たり


同じ死を待つものと知っていても

それでも隔たりは変わらない


そして今日が来た

それぞれの今日が

2014/04/21

兵器と平和

人を殺す兵器がある以上

人間は人間を殺すってことを否定できない

けれど

平和という言葉が存在する以上

人間が人間を殺さない世界は希望していいはずだ

2014/04/07

濡れることは嫌いじゃない

雨が降る仕組みを知ったところで

この雨で濡れないわけじゃない




開かないで


走りもせず濡れながら思ったこと

2014/04/03

望夏

夏を待ち望む

夏の終わりの物悲しさを味わいたくて