2014/01/31

スイカと終わった恋の関係(君はこの人をどこかで知っている)

スイカを凍らせた

緑の部分が青に見えるくらいに


それがゆっくりと溶けるのを眺めながら

僕は終わった恋を

過去という氷の牢屋に入れたんだ


近くを鳥が通りすぎていったけれど

振り返らずにスイカを眺めていた


僕は今

それしか出来ることが無かったから

2014/01/29

組み合わせは無限大

太陽と風のバランス

服を増やしたり減らしたり

汗と寒気を用意して僕たちは

何気ないようで変化に満ちた人生を送る



2014/01/16

そのとき そのとき

どっかりと座り込んで
あー疲れたーって言っていいんだよ

我慢したって世界は
そっと君を和らげてはくれない

そのぶん幸せなときは
順風満帆を形にしたような

満たされた笑顔を見せなさい

世界はその時はじめて
輝きを君に与えてくれるでしょう

現金な世界
君も現金でいい

リボルビングみたいに小分けに表現したって
ポイントなんて微々たるもんでしょう

ソフトクリーム

「ソフトクリームがさ

あんなにぐるぐるまわってさ

一番上で細くなって終わっているのはね

これからの二人の幸せの形なんだよ」って

君がいった


ぼくはきっと

言葉足らずで 比喩に満ちた君の言葉の

すべてを理解できてなかったんだけど


「そうだね」って

ソフトクリームの向こうの

君の目を見ながら言ったんだ

2014/01/13

digging in the dirt

瞼の裏には何も残らない

強い光を浴びた時でさえ

僕は

通り過ぎていく世界に何の興味もなく

かといって

これから対面する様々な場面に何の期待もしていない



拠り所は自分自身のみ


真っ黒な大きな板に

一本突き刺さっている白い釘


きっと僕はそう

そう思うことでしか

現在に耐えられないのだと思う


そして


もぐらは土を掻いて

どこからかどこかへ


digging in the dirt


2014/01/06

終わりまで行って考えようと思う人の人生

いつまでも続く

悩める日々

靴はぼろぼろで

足はもう言うことをきかない


それでも歩くのは

道がまだあるから


行き止まりか

どうしようもない壁に当たるまでは

まだ

歩こう