2012/10/28

靴音

くつのおと

くつとじめんがならすおと

こいのおと

わたしとあなたがならすおと

2012/10/27

完全に限りなく近い完全に

山を越えるように

頂上までの苦しみや

山を越えるように

頂上での一時の達成感や

山を越えるように

降りた後の寂しさが

あなたとの付き合いにはあって


仲良い日々が続きはしなかったね

でも 本当に大切に思える日々


ありがとう 

大好きだけど離れる二人の

こんな思いが全て 宝物

完全ではなかったけれど

限りなく完全な二人に

感謝と労いと寂しさとともに

もう一度 同じように出会えるといいねって

叶わない祈りを捧げながら




おかまいなしに

寝てばかりの一日を過ごしていても

誰かと毎夜飲み明かしたりしていても

おかまいなしに 歳をとる


馬鹿だよね どうしようもないことばかりの世の中で

諦めなければ道は開けるとか

その無責任な励ましや それを信じる無力な人々


ねえ 君はいくつ思い通りに物事を進めることができたのかい?

ねえ 何もかも満たされた人を 自分や周りの人で見たことがあるかい?

ねえ 世界に何人いるか分からない 貧しい人たちに何をしてあげられるのかい?



大きな無力感 

でも それをいつも忘れようとしている 忘れている


心のゲシュタルト崩壊 もう何に悩んでいるか分からないまま抱える悩み

どんどん大きくなっていくスケール


そんな中

僕はあなたを愛している 

何もまざりっけのない思いで

世界のほかのどんなことにも

おかまいなしで

2012/10/26

処世術

まあ、何したって死んじゃうんだし



それなりの自由なこころで生きていければいいのかな




どうだっていいんだけれど

自分の誰かが 引きとめる


世界

のなかの





さようなら みんな

人と打ち解けることの苦手な僕は

独りの寂しさと 集団の中の寂しさを知る人間

とはいえ

独りの過ごし方と同じように

集団の中ではうまく過ごせなくて

なんだか世界の一部しか生きられないって気がする

風も吹かない 明かりのないところにそっと

ほのめいている灯火になりたい



寂しさを感じない生き方をすることをあきらめて

僕はもう 独りでいいや


これ以上誰かに期待して がっかりするよりも

2012/10/23

消化する

悲しいことを 消化する

ゆっくりと

苦しみながら


楽しいことを 消化する

あっさりと

浸る間もなく

もうさなぎは大きくなって

会えない間にも成長しているんだろうな

想い出はいつもそのままなのに

引き裂かれたもの 

引き裂いてしまったもの

自分にとっては 仕方がなかったもの って 

言い訳を独り

幸せになって欲しい

もう会えないのかも知れないけれど


君たち二人を忘れはしないから どうか

ずっと大好きだからって言ったこと

ぎゅっと抱きしめたこと

すれ違ったときのあの すがる様な顔が忘れられない

どうすることも出来なかったって弁明を

嘘だろって遮る声がどこかでした気がした

自分のせいじゃないって 誰に言い訳していたんだろう


人を好きになること 好きじゃなくなること

好きになってもらうこと 好きじゃなくなられること

納得してもらえる言葉はないけれど

パパとママはもう ばらばらになっちゃって

もうみんなで過ごすことはなくなっちゃって

ばらばらにならない努力をしなかったこと

残酷かもしれないけれど 後悔はしていません


だけどせめて

ママの好きになった人が 君たちを好きだといいな

パパの好きになった人が 君たちを好きだといいなって思う


もう 君たちの想い出は鮮明じゃなくなってきて

本当に悲しくなる

そのまま なんて言えなくなってしまうのかな


それでもどうか 幸せに過ごしてくれますように

資格はないかも知れないけれど 祈っています

2012/10/19

青空と雲

青空に浮かぶ雲

空は実はあんまり青くないし

雲もそんなに白くないんだけど

それぞれがそれぞれを

青と白になるように引き立てあっている

きっとぼくらも

青空に浮かぶ雲のように お互いを引き立てあっていけるはず


いまは全てを覆う雨雲だっていいから

まずは僕に浮かんでみてくれないかい?

冷たい頬 風に吹かれ 雨は来ない

ただ吹いている

だけ


電灯はついたまま 誰も通らない路地で

座ったままの僕の頬に 風は吹き付ける

冷たく

2012/10/18

世界があなたを産んだのは

世界があなたを産んだのは

あなたが ただ 産まれて来たわけじゃない意味があるのです

だから あなたはあなたでいいのです

どんなに胃が痛む毎日を過ごしていても

見過ごしている 幸せがある

どんなに切ない夜に眠れずにいても そう

気付けばそうだったって 思うことは多い


そして もし

あなたに子供が産まれたら

その子が ただ 産まれてきたわけじゃないって思えるように

いろんな愛を与えましょう

暖かい愛 厳しい愛 

いつかはきっと気付いてくれる

あなたが見過ごしていた 幸せのように いつか

だから今 伝わらないからって焦らないで 苛立たないで


ゆっくりと咲く花 あなたの花は何色ですか


あなたが注いだ優しさが 咲かせる花は何色でしょう







2012/10/14

後悔は後を立たず

滝の近くでマイナスイオンを摂取しても

どうやら僕には効果が無いようだ

時折落ちる涙にも マイナスイオンは発生しているのだろうかなんて

落ち込んでいるのか

余裕があるのかわからない僕


相変わらずの心の振り幅

例年のデータなんて 予測に意味がないままで

ただどれだけ酷かったかどうか判断するだけの材料

今日の涙は例年より10%も多いんだって

馬鹿みたい


後悔はやっぱり先に立たないようで

また落ち込んじゃったりしているけれど

切り替えて行こう!

ミスを繰り返さない僕になるんだ!


滝の近くでマイナスイオンを浴びて

ってあれ?

ロールを合わせて引くということ

人生とは

ロールがボックスで隠されたトイレットペーパーだ

いつか終わるし いつ終わるか分からない

自分で切ってしまえば終わらせることができる

汚れた手で引けばそれなりのリスクもある


それじゃ恋ってどう表せばいいのかな

近いとすれば

さっきのロールを向かい合わせて途中で紙をあわせたイメージ

どちらかが終わるとダメになるし

歩幅が合わないとすぐ終っちゃう


こりゃ大変な作業だ

大切に、大切に過ごしていこう

それはもちろん

いつ終わるか分からないってだけじゃないよ


僕は今日から祈るんだ

…あなたとこの紙を

 ずっと引けていられますようにって

結局は

過去は決して未来へは行けない

未来は決して今を通り越せない

ピアノは作曲が出来ないし
.
楽譜は音を出せない

馬鹿話に知性はないし

前向きな愚痴を聞いたことはない


そして


僕は君のことがすきだし

君は僕のことをすきになってほしい

2012/10/13

ねえ

今まで見たことがないほどきれいな

すんだ青い海を見たとして 

僕は

今までの青は青じゃなかったって思い

これからもし 

これ以上の青があったとしても認めたくないって思うだろう


ねえ

君は どう感じるかな?


例えば今言った事がすべて

君とであった僕のことだとして


ねえ

君は どう感じるかな?





秋。 夏の強いイメージがあるからこその印象。
春の後に秋があったとして、秋は秋でいることができるだろうか。

同じように、僕らも過去と未来に繋がっているからこそ僕らであるはずだ。
自分を土台にしない夢は逃避だ。
過去をなかったことにしてあなたはあなたでないものになろうとしても無理というもの。
この世に意味はないといっている時間ほど意味のないものはない。

2012/10/11

上を向いたからって

上を向いたからって

心が上向くもんかって

励ましにまで牙を向けたりして


でも


わかってるんだ

上を向けば空が見えるってこと

下を向いたままじゃ地面しか見えないってこと

簡単。

諦めるのは簡単。
私がそう思えばいいんだから。

別れるなんて簡単。
理由なんてたくさんあるんだから。

この建物から見える海は 青と波の白で飾られて とてもきれい。

飛び込んじゃえばもう 何もかも楽になれるのかな。

そしたら少しは 悲しんでくれて 忘れないでいてくれるのかな。


ああ、会えない日のこんな気持ちくらいは
投げ込めたらいいんだけどな 。


言うのも簡単。
思うのも簡単。

できたらこんなに悩みはしないんだから。

怒らないで

立ち寄った店のタイルの青に
夏の海を想う

夏の海をみて
この店のタイルを想うことはないだろうけれど

同じように

街を行く女の人の髪型に
あなたのことを想った

怒らないで

あなたをみて
その女のことを想うことはないから

2012/10/09

例えばそれが

青い空がこの世からなくなって

じめじめとした雨が 毎日降り注ぐような世の中になったとして

例えばそれが 皆が嘆き悲しむことだとしても 僕はそう思わない


傘をさそう

屋根をたどろう

明かりをつけよう


濡れっぱなしで騒いでもいい

心にいつも青空を


例えばそれが

強がりからでもいいじゃない

2012/10/08

芝生を僕は突っ切って

乾ききっていない芝生

靴が少し濡れ

突っ切る気持ち

靴をさらに濡らす


ねえ

そんな僕は報われるかな


きっとこんなことで

あなたの気持ちが変わるとは思わないけれど


道路にたどり着き 乾いた舗装路を走る

何とか間に合いそう


ねえ

君は笑ってくれるかな

息を切らして迎えにきた僕を

おはようとおやすみの間

満月を真っ二つにしたような月の下

草木は眠っている

眠れない夜 そっと起きたまま

眠りを待つ

朝との境目をまたごして


草木は目を覚ます

気づかずに 入れ違いに眠りに落ちた

挨拶も交わさないまま 草木は笑っている

僕が眠っているのも知らずに

旅と旅

あなたはあなたの夢に旅立った

私を帰りの 目印にして

ならば私も応えましょう

遠くからでも分かるほど

安心して旅立つこ とのできる目印になって

ただ ひとつ聞いてほしい

旅立つあなたを見守る私の 動かずにいるこの決心は

旅立つあなたのその気持ちになんら 変わりがないっていうことを


留まるという旅に 私は出るのです

また会いましょう

お互いの旅の果てに



共に 再会の喜びを分かち合えますように

2012/10/06

夏のあと 波のおと

人も少なくなった海岸

貝も岩陰でほっと一息

波の音だけの日々がやって来る


花火のあとも

知らないうちに消えて行く

少しかなしい 夏のあと

揺れる船

波と風に揺れる船

きっと 船は目を閉じて

そっとからだを投げ出して

なすがままにしているのでしょう

いかりはいつも

海底と船を繋ぎながらも

引き上げられて船との航海を

楽しみにじっと待っているのでしょう

裏の裏が表であるならば

現実感を失って 仮の土台の上に積み重ねている日常 いつか 簡単に崩れてしまいそうで 失う前の喪失感に悩まされる あなたは本物? 偽物かもしれない僕は問いかける 本当は 包んでほしいだけなのに お願いはせずに問いかける

2012/10/04

腕をもがれたたぬき

罠にかかってもがれた腕は

雨のたびにうずいてくるが

たくましく生きる心は

その目を強く輝かす

冬の寒さも

春をあたためる儀式

だと


穴の底

少しでも動かないで過ごす

たぬきの春もあたたかい

日の光

深く吸った草の緑

大理石に染み込んだ涙

言い出せないことがいつまでも言い出せなくて

このまま言い出せなければいいのにって思えてきた夜

ため息は何故出るんだろう


いつだってそう

結局は傷つけたくないからって理由で

傷つけるのを遅らせているだけ


ごめんねって言葉で

おわらせられたらいいんだけれど


大理石

染み込む涙


あなたをあなたでいいって思える僕じゃなくて

ごめんね

2012/10/02

夢をたどる

夢をたどる

途切れ途切れの記憶でも

きっと見つかる心の奥

世界は

きっとそれなしでは乗りきれない

と言うほどではないけれど


自分を持つ上では必要な作業

彩りのある夢も空しい

灰色の空だけでも悲しい

自分自身を追うこと


それは

昔見た夢の詳細を思い出すような作業

限界が見える

限界が見える

その人との限界や 物事への限界


きっとその通りではないかもしれない

それでも 一度見えた限界は

心に深く作用する


そっとあきらめていく自分

そしてまた

限界が見えてしまった

2012/10/01

じかん

なにもしたくないときの

なにもしないじかんはいつも

ながつづきしないんだ


なんでだろ

なんかすぐにやめてしまう


なきそうでも

ないちゃったとしても


なくたってかまわないじかんってないんだね