7度の贖罪
赦される?
一度誘惑に負けたものは
笑顔の処刑人に首をはねられるだろう
蝉の鳴く頃に
クーラーをつけずにエコロジー
汗は
タオルが優しく吸い取ります
浦島太郎が来ても驚かないほど
質素で原始的な生活を行うcolony
自給自足ってことばが
無くなってしまうくらい当たり前に
何もかも自分で行う集落なのです
汗もかかなくなって
美味しい食べ物を楽しみたいな
コオロギの鳴く頃には
ふと一人で入った
個人経営の小さな洋食屋
古めかしいメニューを眺めた
注文後
かなり後にやってきた
チキンソテー
皿に小さく盛られたライスはボソボソで
切り刻まれてから時間が経った野菜で彩られたサラダ
風味がもう
死後硬直
チキンから染み出してくる
安っぽい肉汁とバターの貧しい風味が織りなす
損な香り
980円の価値とは
と考えさせられる
とてもタメになる食事を取ることができた僕は
煮出されたあと何度も温め直されたような
香りが旅立って久しいコーヒーを嗜んでいる
こんな体験も
人生の中で考えたら
ほんの一瞬のできごと
こういうのも糧にしないといけないんだっけ?
と独り言
4車線の道路を堂々と横断する人を見ながら
ランチの時間が終わった
許されよ
許されよ
罪を許せないことを
許されよ
元来 人は
自分自身の一部しか自在に操れておらぬ
鼓動は勝手に刻み続け
寝ている時に意識がなくても生きている
そんな我々が
自分以外をどうこうできる道理はない
人は人と生きていくが
群れているだけ
恐怖や打算や愛情
血縁やまあ
そんなものでつながっているにすぎない
罪を犯したものの
さまざまな取るに足りない理由や
二度と起こさないという裏付けのない確信に
なぜ被害を被ったものが
許さねばならないのだ
仕方なし
仕方なし
次は頑張るようにと
許す
そんな滑稽があるものか
だからこそ
許されよ
罪を許すことが出来ずとも
許されよ
罪を許さないことにも
許されよ
それでも
許される人がいるならば
もし
許されることがあったならば
心から罪を償い
許されよ