2017/04/02

知ることで失い 知らないことで得るもの

まだ何も知らなかった(何もと言えるくらいしか知らなかった)頃
私の世界は殆どが想像でできていた

成長の過程で増えていく知識に
想像の世界が瞬く間に侵食され
多くの素晴らしきまだ見ぬ世界が
そうではなかった世界に塗り替えられていった


何も知らないということと
何かを知るということが

簡単に白黒を付けられるものではなかったことに
切なさを禁じ得ない

知ってみると案外
何ということはなかったんだなんて



それでも まだ
知識や認識が届かない 私の世界に

救いが残っていると信じている

まだ何も知らなかった頃の
まだ見ぬ世界を想い なかなか寝付けなかった夜

世界はあんなにも
希望や驚きに満ちたものであったのだから


2017/03/20

どっちのアホもアホ

アホみたいに
悪いことばっかり考えなからやることは
だいたいが杞憂もしくは想定していないもっとひどいことが起こって

考えていること自体が無駄になっている

ありふれた話


アホみたいに
何も考えずにやっていることのほうが
よっぽど合理性や整合性があって上手くいっている事が多いけれど

何かの調子に崩れて迷いこむ悩みの海

溺れかけた私


躓くときは 躓く

どう後悔がないかで決めるのもいい

アホみたいに


2017/03/12

たなびく穂に

ざあっと 音がして

風を運んでいるかのように

たなびく 水田の稲穂

それは とても青かった


僕は ただ

身動きもせずに

体全体で それを 感じていた


体全体で それだけを 感じていた


最初に運ばれた風が かなり遠くまで進んだ頃

ふと我に返って 止めていた歩を進めた


しなだれた歩が たなびく穂に

少しだけ 力をもらって












どうしてこの世は

知らなくて良いことばかり知らされて

やらなくても良いことばかりやらされるのだろう


食べ物に無理やり色をつけて見栄えをよくする食品メーカー
良いところは無駄にアピールするくせに
都合の悪いことは華麗にごまかす

効果があるか考えもせずに鵜呑みにするダイエット法
20年の間に一体何種類
生まれては消えているのだろう


きらきらと
夕暮れに川は
鮮やかな朱色を反射する

それをみて
私はなんとなく

ほっとする

ギラギラと
人波に街は
鮮やかにネオンを輝かす

それをみて
私はどことなく

ぞっとする

2017/03/06

罪とバチ

悪いことをしたから
バチが当たるというのは
ただの脅し

悪いことをすると
何か運の悪い事があったときに
悪いことをしたからだと思っていしまう

それこそがバチ


2017/03/01

木をみて木と認識する不思議

木を見て思ったこと

木を見てなぜ 木と認識できるのだろう

木のようで木ではない何かかもしれないのに


どうでもいいこと

どうでもよくないこと


すべて自分次第


月を見て

きれいだなと思う日と

落ちてきたらやだなって思う日もある


やりたくないことばかり

やらなくていいような理由ばかり浮かぶ不思議

やりたいことは

何をさておき ってな感じなのに


どうでもいいこと

どうでもよくないこと

すべて自分次第

2017/02/24

さようならオムライス

何か適当にライスをかためて
薄く伸ばした卵の膜を乗せてみた

はじめまして オムライス

あまりに殺風景なので
赤いケチャップを乗せてみた

こんにちは オムライス

スプーンで食べてみると
中の見窄らしいライスが出てきた

さようなら オムライス

スカスカの中身を
少し装飾したところで
すぐあなたの本性はバレてしまう

ごきげんよう オムライス

次お会いするときは
もう少し

マシな中身だと期待して お別れの言葉を