入り口で質問を続ける老婆
聞くことであなたは何がどうなるのか
まったく分かっていない
分かる気もない
何を知りたかったのか
途中で意味をなくしていても
質問は続く
入り口の係員は
どんな理屈も通らない
納得をしない老婆に困って
考えるのをやめる
聞かれたことに答えるだけ
もう終わってくれって気持ちも
もうどうでもよくなっている
それが正しい答えかどうかさえ
老婆は帰って行った
その分寿命を費やして
納得はいかないまま
係員は胸をなでおろした
その分寿命を費やしていても
納得いかせられなくても
2012/12/29
部屋
真っ暗な部屋
ここは
そんな部屋だったっけ
違うような
どうでもいいような
僕が動かないと
なにも動いていない部屋
これからも
ここはこんな部屋なのかな
音楽を鳴らしてみると
音楽の流れる部屋になった
寂しいなって呟くと
もっと寂しくなった僕がいる部屋になった
ここは
そんな部屋だったっけ
違うような
どうでもいいような
僕が動かないと
なにも動いていない部屋
これからも
ここはこんな部屋なのかな
音楽を鳴らしてみると
音楽の流れる部屋になった
寂しいなって呟くと
もっと寂しくなった僕がいる部屋になった
2012/12/27
聞いてるようで 伝えてるだけなんだけど
心が躍る
何にもいいこともないけれど
心はほんと
制御不能
一気に下る気持ち
耐えるだけ
耐えられてはいないんだけれど
人間って
内側のことになると急に曖昧になって
デジタルとは程遠い存在
ねえ
そんな人間二人がさ
こんなにも一緒のことで語り合えて
共有できるって
素敵じゃない?
少なくとも僕は
こんな奇跡を目の当たりにして
そう考えずにはいられないんだ
何にもいいこともないけれど
心はほんと
制御不能
一気に下る気持ち
耐えるだけ
耐えられてはいないんだけれど
人間って
内側のことになると急に曖昧になって
デジタルとは程遠い存在
ねえ
そんな人間二人がさ
こんなにも一緒のことで語り合えて
共有できるって
素敵じゃない?
少なくとも僕は
こんな奇跡を目の当たりにして
そう考えずにはいられないんだ
2012/12/24
猫と海辺
気の抜けた返事をする猫
ねえ
お前の自由を分けてほしい
家畜になれきれない
そんな君の強さも
今日は穏やかな日で
君もちょっと機嫌が良さそう
ねえ
ちょっと分けてあげたいな
僕の素直なところ
ほら
こんな笑顔
見てみたいんだけどな
何を失ったというのか
財布のなかに入っている
使われはしないクーポン券なら
失ったとしても何も問題はない
悲しみはない
それなら良かったんだけれど
きっと他の人には
何にも変化はない
でも
一人だけ
緑という色が失われたような
そんな喪失
緑を誇る森も
ただの灰色の木の集まりにしか見えない
うっすらとした危機感が伝える
失われたことすら
失われていく恐怖
無為に過ごす日々に
正しかったと思い込み押さえ込んだ思いは
脆くも崩れさる
灰色にしか見えない人生
どこから間違ってしまったのだろう
あるいは
色がついているって勘違いに気付いたのか
起きてしまった結果に
理由を求めたって
何にもならないんだけど
電気を消した部屋のベッドの中で
独り考える
使われはしないクーポン券なら
失ったとしても何も問題はない
悲しみはない
それなら良かったんだけれど
きっと他の人には
何にも変化はない
でも
一人だけ
緑という色が失われたような
そんな喪失
緑を誇る森も
ただの灰色の木の集まりにしか見えない
うっすらとした危機感が伝える
失われたことすら
失われていく恐怖
無為に過ごす日々に
正しかったと思い込み押さえ込んだ思いは
脆くも崩れさる
灰色にしか見えない人生
どこから間違ってしまったのだろう
あるいは
色がついているって勘違いに気付いたのか
起きてしまった結果に
理由を求めたって
何にもならないんだけど
電気を消した部屋のベッドの中で
独り考える
2012/12/22
2012/12/16
神様って
ぼやけた焦点で
人生を眺めていた
他人事のように
ありきたりとは思ってなかったけれど
どうにも本気になれなくて
幸せって
妥協って言葉に聞こえてならなかった
どこから変わったのか
君に会った辺りからどうやら
現実から覚めちゃったみたいで
だれのせいかは知らないけれど
君に会った辺りからどうやら
毎日が楽しくてしょうがなくて
僕を取り巻く世界が 変わったというよりは
舞台ごと取っ替えられたみたいで
本気で笑って
本気でけんかして
幸せって意味が
こういうことなんだって知らされたんだ
神様ありがとう
望みもしない幸せを授けてくれて
でもこれからは祈ります
どうかこの幸せな時間が
少しでも長く続いてくれますようにって
するとあなたは笑って
『私に向かって何いってるのよ!』
っていった
人生を眺めていた
他人事のように
ありきたりとは思ってなかったけれど
どうにも本気になれなくて
幸せって
妥協って言葉に聞こえてならなかった
どこから変わったのか
君に会った辺りからどうやら
現実から覚めちゃったみたいで
だれのせいかは知らないけれど
君に会った辺りからどうやら
毎日が楽しくてしょうがなくて
僕を取り巻く世界が 変わったというよりは
舞台ごと取っ替えられたみたいで
本気で笑って
本気でけんかして
幸せって意味が
こういうことなんだって知らされたんだ
神様ありがとう
望みもしない幸せを授けてくれて
でもこれからは祈ります
どうかこの幸せな時間が
少しでも長く続いてくれますようにって
するとあなたは笑って
『私に向かって何いってるのよ!』
っていった
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