知らない自分が
知らないことをしているんだろう
それって自分?
何が違ったら
自分じゃなくなってしまうんだろう
粉を集めて麺にすると同じように
何が集まって自分になっているのだろう
分からないことだらけに
閉口してしまうけど
分からないことって実は
分かってはいけないことなのかも
何も思考が進まない
子供から大人になって
出来ることが多くなったって
出来なくなることが多くなっていること
気付かない振りしてる
どこにも僕らは進んでいない
並行世界の自分も
それに気付いてるといい
けれど
座れる石
その上でぼーっと
後ろ向きなことを考える
電灯に影が伸ばされて
ああでも
自分のこと
分かってもらえないって嘆いてるけど
誰かのこと
分かってあげたことがあったっけ
世界がどうとか
嘆いてるけど
自分もその一部のくせに
神様かなんかのつもり?
ああ
自分にも叱られる始末
涙は風で飛んで飛沫
その分少し軽くなって
立てる意思
その上でそーっと
身体を持ち上げた
電灯に背中を照らされて
なんの苦労もない
人生を
けれど実際
とにかく大変だった
思い通りに行くことって
思い通りに行かないとことだけ
這いつくばって
泥の味を知る
でも
良いことが不意に
身を襲う時もあって
トータルでは
良い人生って言えそうだけど
本当は
雲の上で
ティーカップを傾ける
人生が良かったんだよ
実際は
なんの変哲もない
私だけの特別な
人生だったって
死ぬ前に思えたらいい
実際
どうなるか
わからないけれど