2024/12/30
故郷
2024/12/29
水辺のむし
2024/12/22
思い出して泣いた思い出はあなたと別れた時間から先にできた あなたとの思い出(remastered)
これから死んでいく人たちを
どうか ぼくが忘れませんように
ぼくは
その人たちが死んですぐに泣かないからって
薄情だとか ドライだとか
勝手な押し付けをされるのだけは 困る
病で 別れが決まっている人との時間は
何よりも つらい
いずれ別れる悲しみが 先にやってきて
泣かなかった からって
どっちにしたって変わらない
急に涙が ぼろぼろと 落ちてしまって
嗚咽を漏らすことがあっても
思い出して泣いたことが
あなたが死んだ後にもできた思い出になるから
楽しかったね
もう会えないことが 残念でなりません
でもこうやって 覚えています
自分への 慰め?
ふう
少し
目をとじ浅呼吸して
この場所から
みんなを置いて行くわけじゃない
2024/12/15
宇宙って聞くと スケールの大きなことを考えてしまうあなたへ(remastered)
そして
膨張する前の空間が何かも
そもそも宇宙の外も中もどうなっているかも
科学者たちは
地上から手をのばしている
翻って
お互いの心の中を
できることの限界が多すぎる
僕はいくら地球がひっくり返ったって
『願いはきっと叶う』なんて
馬鹿げた事をいうつもりはない
見えないずっと遠くだけじゃなく
僕の手の届く範囲
遠くを見るばかりで
近くを見過ごさないで
たまには空を
見上げるのもいいけれど
2024/12/10
群青色の鈴ですか?
2024/12/06
君にわかるか(僕はわからない)
2024/12/02
ゴキブリの恋占い(remastered)
私たちを見つけると
目の敵のように
それはともかく
今日も人間の家から家へ
飛ぶのはつかれるから
いつも歩いているのだけれど
飛んだときの私をみた
人間はうってかわって恐怖の顔
失笑もの
羽を隠しているわけでもないのに
ほんと
人間ってわからない
そんな私も
恋に落ちて
たくさんの子供ができた
私はもうこの世にいないだろうけれど
あなたたちは
元気に行きて
人間を驚かしてほしい
じゃあね卵達
お父さんはもう行くよ
それじゃあさようなら
紙でできた家にはくれぐれも
気をつけて
2024/11/25
墓は手を合わせる人のためのもの(remastered)
その戦いのうちに
その国が勝ったとしても
男が死んでしまったその国に
妻は何の価値を抱くのだろう
墓に独り
跪き手を合わせる妻に
国は
涙や雨は
今日も
今週も
今月も
今年も
墓を濡らす
形を持たない国は
存在し続ける
2024/11/21
きれいな石を積み上げて(remastered)
積んでいくほどに
いつしか倒れて
倒れた後に残った石は
たくさんたくさん
あの青い空の向こうまで
この幸せを積み上げていきたかったんだけど
2024/11/20
花とカモメと生きること(remastered)
こんな世界に
カモメが飛んで
息をのむような赤 薔薇
青に映える白 カモメ
ピクチャー
2024/11/12
牛乳にも負けないカルシウム
じゃあ
牛さんから絞り出さなくてもいいよね
牛乳を搾らずに済んだのなら
2024/11/09
希望を口にしよう(remastered)
声に出しても
僕らは使いがちだ
僕らは
2024/11/08
さようなら (remastered)
あなたのためにつくったりょうりが
むごんでへっていく
まいにち
わたしが
さようなら
りょうりおいしいねって
せかいにおこるものごとを
毎日
傷ついていく
2024/11/04
右手に杞憂 左手に握り飯(remastered)
世界はこんなにも変化に富んで
何色もの感動に
自分の殻に篭って
丸まったままぶつぶつと
貴方のこれからの人生に
杞憂のワインで乾杯を
どんな光も通さない
闇に限りなく近い赤ワイン
どこかずれた生命の
伝わらない
誰とも調和しないままに
2024/11/02
死にゆく蟻と笑い声( remastered)
近くで遊んでいる子供たちの
笑い声がずっと聞こえているとしたら
…そんなことを考えながら
帰りの電車を待っている私は
2024/10/26
炎
冷蔵庫の中で
ずっとしまわれている
僕の炎
奥の奥の方
冷蔵庫を開けても
見えないところで
たぎっても
たぎっても
冷やされてしまう
せめてここから出してくれれば
何かを灰にだって
できちゃうのにって
炎はいつも
ぼやいている
鬱な気分も
何もかもに感じている無意味さも
なんだって
燃やしてしまえるのにって
賞味期限って
あったっけ
取り出しても手遅れだったなんて
絶望でしかないよね
漫画でよくある
逆転を狙ったとっておきの奥の手が
不発に終わった時のようだ
縁起でもないな
でもよくあること
本当によくあること
よく生きていけるなって
思えるくらいは味わってきているのに
仄かな希望と
決定的な絶望を
繰り返している
これはある意味強さかもしれない
実は
冷凍庫にも
僕の炎が
あるらしいよ
凍らされてもなお
燃える炎が
ふふん
2024/10/21
死を受け入れようと思えた あなたへのちょっとしたご挨拶( remastered)
やっと死について
考えることができたのですね
2024/10/12
The walk to paradise
The walk to paradise
楽園って言われても
何もピンとこない僕は
きっと幸せになれない心質らしい
そうだねきっと
何もかも満たされた世界って
むしろ地獄だって思えるもの
でもそんな僕の人生でも
死ぬまでに何か
持って帰れたらって思うことはある
その何かが
何かはまだわからないけれど
The walk to paradise
僕が死ぬまでに
何かを持っていけますように
生きた意味とまでは
いかないまでも
これだって言える
何かを
2024/10/03
バスに乗って
履き掛けの靴で
飛び出すように外に出て
バス停へ向かった
笑い声
子供の
親の
聞こえてきた
忘れた頃に吹いてくる風にそっと押されて
家から近くのコンビニの前を
入るかどうか迷いながら通り過ぎ
たら急に
車が私の横を通り過ぎた
こんな狭い道を
ミニバンは
そんなに急いでどうするのだろう
世界
私の
私以外の
生きているトコロ
あなたたちが本物かどうか
知るよしもない
私だって
バス停近くのコンビニの前を
入るかどうか迷いながら通り過ぎ
た人と不意に
目が合いながらすれ違った
バス停へ着いたら
バスに乗って
椅子に座れなかった人たちを
観察するんだ
2024/09/18
愚痴をグチと変換する
2024/09/08
オモイオモイ オモイオモイ
いつも通り笑っていても
なんか違う
ドライブしても 音楽を聞いても
気分が戻らない
底に底に
へばりついてしまうイメージ
どうしても ダメ
鬱鬱と
目に見えるガスのようなものが たまって
抵抗することを 諦めそうになっても
なんとか 起き上がる
でも 倒れ込む
どうしても ダメ
そして 思い出した
小さな頃から不定期に襲ってくる
こんな状態を
ああ私は
変わっていなかった
内容こそ違えど
私はいつも こうだった
いつも こうなった
重い重い
思い思い
重い思い
真っ暗な深い穴に
自分を引きずりこむ
この穴を誰か
塞いで下さい
私ごとで
構わないから
この穴はいつでも
私の奥底に居続けて
いつか
私を全部呑み込んでしまう穴
この穴を誰か
濯いで下さい
罪も罰もない水で
この穴を誰か
この穴を何か
私に届かない何処かへ
持っていってくれませんか?
なぜだれもたすけてくれないの
なぜわたしをうらぎっていくの
なぜわたしのおもいどおりにあいしてくれないの
もうわたしは
永くない
抗えない
もうどうして
どうしたら
もうどかまいこのあたまがぐるgる
まっくえあのすおこにおゆていく
ああああああああああああああああああああああああああああ
ねえはやく
ああさあああああああsらあああああああああああああああ
できる だけ
らく に ころし て
ラクダの目が
濁っているのは
なんで だろう
ああああもあああああうああああああいあああああやああああだ
2024/09/05
なんて難しいアンガーマネジメント
なんて難しいアンガーマネジメント!
秒レベルじゃ怒りは収まらない
ずっとイライラはくすぶって
わたしの内部はマグマのようです
怒りを抑える努力を
なぜ私が強いられるのかなんて
考えようものなら
きっと怒りは大盛りになるでしょう
なんて弱い自制心!
怒りに対して怒りすら感じています
まあ
いいでしょう今回は
許してあげましょう
逆に
私の心の課題が見つかったことに感謝しましょう
ああ
どうか私のミスが許されますように!
もし怒られようものなら
逆に
アンガーマネジメントが足りないのではと
特盛で怒ってしまいそうです
2024/08/27
今日もいい日に思える1日のまとめ方
今日は
まあまあ多くの嫌なことと
数えきれないほどのどうでもいいことがあって
三つのいいことがあった
なんかいい日だったな
昨日は
結構多くの嫌なことと
数えきれないほどのどうでもいいことがあって
二つのいいことがあったんだっけ
なんかいい日だったよな
明日はいくつ
いいことがあるんだろうか
きっといい日になるんだろうな
2024/08/14
色の新しさが違う!
建物の壁とドアの塗装の色の新しさが違う!
よくある段階リニューアル
見た目を新しくしたいのなら
全体のバランスを考えないと逆効果だよ?
他人に言っていることと自分がやっていることが違う!
よくあるダブルスタンダード
まあ自分は自分ってのは自然だけど
誰もその
ドヤ顔で言うあなたながらの一般論
聴いてくれなくなるよ?
どうしちゃったの今日は
色々棘のあることば
世界情勢のせい?
それともお腹が痛い?
夕飯好きなもの食べなよ
んで食後にのんびりコーヒー飲んじゃって
気分なんて
大事だけど曖昧なものなんだから
2024/08/07
紫
緑の山
色が濃くなり
紅葉
雪が積もる
人は老い
生まれた子も育つ
それでも人は
宇宙を思う
足下を見てばかりでは
進化できないと言わんばかりに
紫
黄土色
玉虫色
目を閉じて
明日を迎える
明日は昨日迎えた明日ではないって
多くの人は考えはしないけれど
明日をまた
明日だと思う
曜日というもののせいで
日々が巡るものだと思い込まされている私達
朝日はきれいで
夕日は物悲しい
夜に憂う
紫
2024/07/06
Wallflower
2024/06/29
楽しい歌を聴きながら悲しんでいる人になるべきではない
元気が出るような
明るくて楽しい歌を聞いても
ひたすら落ち込んでしまうような
人になるべきではない
沈んだ海の底から
地上の宴の光景を覗き込むようなもの?
いや
やっぱりわからない
わからなくてもいいけど
暗いトンネルがずっと続いたとして
出口の光は眩しいから
出ないみたいなもの?
いや
そうなのかどうかわからない
どうが何でそうが何なのか
いちいち答えを辿る必要があるのかも
わからない
誰もが暗い気持ちになって
食欲も無くなるような
物語を読んで
元気はつらつになるのも
どうかと思う
天上から
苦しむ民を指差して笑う
神様はちょっと性格が悪い
って言ってるようなもの?
神様は存在しないって普段言ってるのに
例えを言うときには時にはつい
神様って言葉を使っちゃう人に
なるべきじゃないってこと?
始まりから終わりに
向かっていく世界
その途中に生を受けただけの私には
わからない
わかっても結局
何もできないのだけれど
わたしは
ニュースが流れて
それを見て
何かを思うのです
それが正しいとか
間違ってるとか
気にいるとか
気に入らないとか
どうだっていいのに
どうだっていいと思えない
この世界の
始まりも
終わりも
見届けることのできない
私でも
どうだっていいと
思えない
2024/06/10
僕はきれいな涙を見た
どうしようもなく
悔しくて
悲しくて
流した涙を見た
泣いたってどうにもならなくても
人は泣く
意味とか理屈じゃなく
感情で
僕はそれを
きれいだと思った
感情が形になった
それを
頬を伝っていく
次々と
僕はただ
それを眺めるだけ
なにもできないだけ
なのだけれど
僕はただ
きれいな涙をみた
2024/04/01
ほっほっほ
ビューリホースカイ
ココはどこでもない世界
ココロノナカ
だいたい一緒
でもいつも
ちょっと違う
キツネより嘘つきな
タヌキより化かす動物
ニンゲンばかりのほっほっほ
陽は昇ったままでも
月が訪れる
時間は進んだり止まったり
ほっほっほ
ほっほっほ
電気を消して
お休みなさい
2024/03/05
捨てたもの
捨てたもの
多くのものを捨ててきた
繋がりや
大事であるべきものまで
理由は全て
言い訳を超えることはない
ふと
くらい くらい 奥から
思い出したくないものが
じいっと
僕を見ていることがある
目を閉じても
僕を見ている気配は消えない
捨てたくはなかった
そう言い放っても
どうにもならない
どうにもならないものを
どうすることができるというのか
だから忘れようとしたというのに
忘れていた涙も出る
嗚咽だって
漏れる
そのたびに
『ああ まだ僕は人間なんだ』って安堵もする
捨てたものが
出てくる間はまだ
人間でいられるんだなって